とも:おおい、こんなもん貰ったぞ! 大阪:なんやなんや。 ちよ:あ、何かの地図みたいですね。 とも:聞いて驚け!これは「宝の地図」なのだよ、諸君!! よみ:なんかうさんくさいな。誰にもらったんだ? とも:ん?ああ、あそこにいる怪しいオヤジからだけど? よみ:ほう………って、あれ木村じゃん!! とも:え?そうなの? ちよ:でも、なんだか違うような気もしますよ。ほら、眼鏡とかけてないですし。 よみ:う〜ん、そういえば。 大阪:あ、そういえばこの間向こうの友達と電話でしゃべってん。そいつの名前も木村っていうんやけど、木村の話したら、 「そいつは木村やあらへん」言うとったで? よみ:あんたは黙っとれ。 とも:え〜い、細かいことは気にしない!とにかく突撃あるのみよ。それじゃ行くわよ、榊ちゃん!! 榊:……え? よみ:たくしょうがないな。 榊:あの…… 大阪:まあまあ、楽しそうでええやん。 榊:えと…… ちよ:どうしたんですか?早く行きましょう。 榊:あ、ああ…… 探検へゆこう!
・・・・・ 大阪:で、ここどこなん? ちよ:さあ、とりあえず地図どおりには辿りつけたと思うんですけど…… よみ:あやうく鳥取砂丘を拝むことになりそうだったけどな。 とも:いいじゃん、いっぺん行ってみたかったんだから。 よみ:よくねーよ。 榊:あ…… とも:ん、どうした榊ちゃん。お〜、あれは! 大阪:洞窟やな。 ちよ:洞窟ですね。 よみ:……まあ、あれだけでっかく「洞窟」って看板でてると、つっこむ気力も失せるよ。 とも:じゃあ、早速行ってみよう!榊ちゃん、さあ、どーんと入っちゃって。 榊:え? ちよ:お願いしますぅ〜。 榊:………わかった。・・・・・ 大阪:おおっ、洞窟だけあってさすがに暗いわ。 よみ:なあ、ちょっと奥に行きすぎたんじゃないのか? ちよ:ううっ、ちょっと恐いです…… とも:よし。よみ、レミーラだ! よみ:はぁ?! とも:あんた魔法使いでしょうが。レミーラも唱えられないくらいレベル低いのか? よみ:何言ってるんだ? 大阪:あー、よみちゃん魔法使いやて。え〜な〜。なあなあ、うちわうちわ? とも:う〜んと、天然素材。 よみ:そんなクラスあるか! 榊:あ……(スイッチだ)ポチッ。 ちよ:わあ、明るくなりましたよ〜。 とも:うん。よみ、ナイスだ! よみ:私じゃない!・・・・・ とも:どこだ〜、ローラ姫〜!!いたら返事しろ〜!! ちよ:誰ですかそれ? 大阪:ローラ姫っていうのはな、竜王っていう悪者に捕まったどっかの世界のお姫さんのことや。 とも:そう。そしてローラ姫を救い出すのが私たちに課せられた使命なのよ! よみ:おいおい、ただの宝さがしじゃなかったのか? とも:何言ってるの。そんなことじゃ「王女の愛」は手に出来ないわよ! よみ:いらん、そんなもの。 大阪:でも、あれがないとクリアはでけへんよな。 ちよ:?なんの話してるんですか? 榊:……あ、箱が。 大阪:宝箱やな。 ちよ:宝箱ですね。 よみ:いや、よく出来たびっくり箱かも。 ちよ:とにかく開けてみましょう。 とも:待って、ひょっとしらミミックかも…… 大阪:うわっ!恐っ!! よみ:なんなんだ、お前らは? とも:よし、また魔法使いの出番だ!よみ、インパスを唱えてちょうだい。 よみ:出来るか! とも:……仕方がない。ここは私が。うぉ〜〜〜りゃぁ〜〜インパ〜〜〜〜〜ス!!!!! ちよ:す、すごい。 大阪:ああ、あんなインパス始めて見たわ。 よみ:ただ箱振り回してるだけじゃん。 とも:はぁ……はぁ……もう、いいわよ。榊ちゃん、パス。 榊:え? とも:開けちゃっていいわよ。 ちよ:榊さん、早く開けてください。 榊:あ、ああ…………………………!!!!!!! 大阪:どうしたんや? 榊:…………こが…… ちよ:え? よみ:な、なんだか目が恐いぞ…… 榊:…ねここねこが…… とも:え?え?ちょっと、榊ちゃん、なんで私を睨んでるのかな? 榊:かえせ〜〜〜〜!!!!!(ダッシュ) とも:どぅうぁ〜〜〜〜!!!どうした榊ちゃん!(脱兎) 大阪:……行ってもうたな。 ちよ:なんだったんでしょうね。 よみ:なあ、これなんだか分かるか? ちよ:うわっ!粉々ですね。 大阪:まあ、あれだけ振り回せば当然の結果やろうな。 ちよ:あ、もしかして榊さんこれがなんだか分かったんでしょうか? よみ:そうだろう、多分。 大阪:さすがやな、榊ちゃん。─終劇─