世紀末の歌が聴こえる

 ラジオから溢れかえるノイズの波  振り返る暇もなく流れる日々  そんなに急いでどこに行くつもり?  絶え間なく吹く風になびくその髪  運命の輪から逃れようとする君  羽根を休める場所も見つからないまま  夢のような世界だねと 君に告げたのは誰  窓をたたく雨音は きっと君だけのメロディー  流した涙消さないで 溢れる思い消えなで  例え明日世界が消えても  見果てぬ夢追いかけて 不安さえかき消して  あなただけ見ていたい……  そう……二度と戻れなくても テレビから流れてる歪んだビジョン 見てる余裕もなく繰り返す日々 そんなにあせって何をするつもり? 絶え間なく吹く風に響くあの詩 絶望の渦から逃れようとする君 足を休める時も見つからないまま 夢のような世界だねと 僕に告げたのは君 窓をたたく雨音は たぶん僕だけのメロディー 「この詩は何て詩なんだ?」 「教えてあげよう。『世紀末の詩』っていう詩さ。」  またあの詩が聴こえる・・・・・。 夢のような世界だねと 君に告げたのは誰 窓をたたく雨音は きっと君だけのメロディー 流した涙消さないで 溢れる思い消えないで 例え明日世界が消えても 見果てぬ夢追いかけて 不安さえかき消して あなただけ見ていたい…… そう……二度と戻れなくても “世紀末の詩が聴こえる。” <終幕>