未来はぼくらの手のなかに

 マイナーなゲームだけど結構いいゲームだよ。  他のレビューサイト見ても大体中の上くらいの評価だし。  中古で安く見かけたら買って損はしないさ。  ストーリーはほんわかした学園怪談もの。  いや、ほんわかした怪談っつーのも変な話だが。  基本的に、大筋のストーリーが一本あって、そこから各ヒロイン毎のエンディングに派生していくタイプ。  というわけで、かなり共通シナリオがあるのだが。  だからこそ、既読スキップがないのが残念。  システム面でもうちょっと凝ってほしかったな。  んで、その大筋のストーリーはどんなのかというと。  主人公の暮里耕介たちが通う七美学園はもうすぐ学園祭というふわふわした気分が漂っていた。  そんな中、なぜか学校ではいわゆる学園七不思議というか、その手の怪談話が俄かにブームとなっていて。  その中でも、特に十三階段の話が旬だった。  ふとしたきっかけで、朝比奈日向子と耕介は噂の十三階段のある旧校舎に行く。  そこで、噂を実践した日向子は、鏡の霊に乗り移られてしまう。  ……と、ここまで書くと霊に乗り移られて大変なことになってしまいそうだが。  この鏡の霊、ぶっちゃけた話ふーちゃんは日向子さんシナリオでしか登場しない内気な子でして(謎)  呪われるとかそういったことは全くなく。  まあ、七美学園の怪談は何故か祈願成就系が多いしねえ。  とまあ、これも七美学園の怪談の原因作ってるのがななみのせいなのだがね。  シナリオの分岐はだいたい運動会でどの競技に出るかで決まるのかな。  あとはアリスダイナに行くまでに寄る場所と、アリスダイナで何を食べるかだね。  では、こっからキャラ毎に語っていきますか。

朝比奈日向子

属性:天然、というよりはドジっ娘かな 性格:朗らか その他:変なシール(謎 通称ひなひな。 おっとりというかほんわかとした先輩。 後々の話から考えると、耕介と廊下で偶然出会った時に一目惚れしていたのだろう。 じゃないと、十三階段での“どきどき状態”が説明できないしね。 王子様発言もしかり。 で、結局ふーちゃんことふさ子と波長のあったひな子さんはふーちゃんに乗り移られるわけで。 それでも普段の生活には全く影響がなくて、ひな子さんは普通に生活していくわけだが。 で、運動会。 ひな子さんは誰もが認める運動音痴で、そんなひな子さんが個人競技に出るのは無謀な試みなわけで(爆 しかも二人三脚に出るひな子さんにはパートナーが必要であり、自らひな子さんのパートナーとなった耕介を皆が驚きの目で見る。 そして、ひな子さんと練習するうちにひな子さんが何故そんなに頑張ってるのかを知る耕介。 それは本当に些細な理由だったけど、それだけに真剣さが伝わった耕介は何としてもひな子さんに一位を取らせようと思う。 運動会当日。偶然にも助けられた結果、ひな子さんと耕介は見事1位に輝く。 そして耕介はひな子さんに1位を取らせた男として英雄扱いされるのだった(笑) この頃から耕介とひな子は公認カップルとみなされているわけだが、耕介はそれを否定する。 ひな子さんが否定しないのは、否定する理由もないからだったわけだが。 だってひな子さん、二人三脚に耕介誘ったのも好きだったからって言ってるし(笑) んで、学園祭に向かってのラストスパートのさなか、ひな子さんの体調が優れなくなる。 それはふーちゃんがひな子さんの体を使って、学園に残された“想い”を探していたからだけども。 その変調を怪しんだ耕介が夜の学園を見張っていると、案の定ふーちゃんに乗っ取られたひな子さんがふらふらとやってくる。 耕介はひな子を心配するが、当のひな子は「大丈夫、絶対いい子だよ」とふーちゃんを弁護する。 そりゃ耕介も呆れるわ(笑) まあ、ひな子さんらしいといえばいえるのだが。 そして学園祭。 耕介とひな子さんは「呪いの鏡私設調査団」という怪しげな団体に監禁されてしまう。 というか、ひな子さんは氷島ちゃんシナリオ以外は全部監禁されることになるので結構可哀想なんだよなぁ。 これが鬼畜系のゲームだったら絶対陵辱されてるってばさ(爆 まあ、このゲームにそんなシーンはないので安心めされよ。 んで、耕介は勢いに任せてというかひな子さんに想いを告げる。 ここで耕介はひな子さんが精一杯自分にアプローチしていたことを知る。 いやまあ、ひな子さんも直接告白したわけではないのでお相子ってことで(謎 そのまま流れに任せてHするわけだが。全てふーちゃんに見られてましたとさ(笑 で、耕介の想いのパワーで外に出られるようになったふさ子であったが、この世に居られるのは今日までということで。 そこでタイミング良く救出にやってくるちーはー&きらら。 もうちょっと早かったら相当気まずいぞ(笑 そこでふーちゃんのことを教えて皆で“想い”探しに出発。 途中、調査団の邪魔も入ったりするが、ななみの手助けもあり、なんとかタイムリミットまでに“想い”は見つかる。 そして、その“想い”のつまった卵をひな子に渡すふーちゃん。 割っても割らなくてもいいって言われてもねぇ。 結局それが何なのか俺にはわかりません(爆 というわけでひな子さん、耕介とラブラブでハッピーエンドとあいなりましたとさ。

霧野きらら

属性:クラスメイト 性格:クール その他:男嫌い、可愛いもの好き 男子との間に壁を作り、女子とも一歩引いた付き合いをしているきらら嬢。 人(主に男子)は彼女のことをこう呼ぶ。“難攻不落のきらら姫”と。 まあ、この手のクール系のキャラにはありがちな可愛いものスキーのきらら嬢ですが。 その設定はスパイス程度に効かしてあるくらいです。 重要なのは男嫌いの方。 なぜきらら嬢は男を毛嫌いするのか? それは過去に男のせいで友達との友情を壊しているからなのですねぇ。 そのせいで、女子とも深い付き合いが出来ないで居る。 天性の明るさと無邪気さでぶつかってくるちーはーだけは別ですが。 で、そのちーはーと居ることの多い耕介とも自然に接する機会が増えるわけで。 十三階段の秘密の共有者にされたこともあるけどね(笑) で、しつこくきらら嬢目当てに図書室に通うと、自然と打ち解けてくるわけですが。 何故か図書室にいつも鍵をかけるきらら嬢。 これは過去の過ちを繰り返さないための予防策だったわけですが。 鍵をかけ忘れた時に限って一番来て欲しくない人がやって来る罠(爆 人生なんてそんなもんさね。 きらら嬢には重大な出来事でも、耕介にとってはさっぱりわからん出来事だったわけで。 理由をきこうときらら嬢に接近しようとするもいつも避けられてばかり。 やっとのことで接近しても頑なに口を開こうとしないきらら嬢。 しかし、図書室を去ろうとした時、不思議な空間に囚われてしまう。 ま、この辺はななみの配慮でしょうな。 で、そこで耕介は自分は好きだから理由が知りたいと告白するわけで。 うすうす気付いてた、というか満更でもなかったきらら嬢はぽつぽつと過去の出来事を話し出す。 男子からの告白を断った親友。 その男子に抱きつかれているところを親友に見られたきらら。 それはその男子の策略だって気付いていた二人だったが、きららは何も言えなかった。 そして、同じ高校に入学するはずだった親友が遠くへと転校したために、わだかまりを残したまま現在に至る。 だから、また同じ過ちを繰り返さないために男子と二人でいるところを見られるのを避けていたのだ。 ここで不思議な出来事が起こる。 いやまあ、ななみの心遣いだろうがね。 場所は、きららと親友が始めて出会った思い出の場所。 そこで、きららは今は遠く離れているはずの親友と出会う。 声は届かなかったかもしれないが、心は、確かに届いた。 そして場所は再び図書室へ。 耕介、再度告白。 逃げ場のないきらら、了承。 そして強引にHに持っていく耕介(爆) エロゲーだし、やれる時にやっとけって感じかな(謎) 事が終わった後、ひな子さんが捕らわれている事に気付いてちーはーと共に救出に向かう。 ななみの力を借りてひな子さん無事救出。 で、学園祭最終日は皆で楽しく回って、きららは自分宛に親友からの手紙が届いていたことを耕介に告げる。 もう、全てふっきれた笑顔で踊るきららでハッピーエンド。 まあ、なんというか、巫女服Hも見たかった(核爆)

若宮千世

属性:ロリ・双子 性格:天真爛漫 その他:クラスのアイドルといかマスコット的存在 通称ちー。 双子の……姉?妹?どっちだ?(爆) まあちーはーは姉妹とか全然関係ないからいいのだけど(ぉ さて、双子というと大抵性格が正反対かほとんど同じというのが定番の設定ですが。 ちーはーは後者の方。 でも、物語における位置づけは全然違うんですな。 メインキャラなのに、はーのほうにはエンディングないしね。 もちろん双子EDというのもなし。 んで、このちーはこの作品で唯一自分から耕介に告白するのですよ。 他のキャラの場合は告白後即Hなわけですが、ちーだけは違うのですな。 ラブラブな期間を経てからHするわけです(笑) つーか本当にこっ恥ずかしいくらいラブラブなのですよ(爆) 耕介も自分で認めてるしね。 さて、このちーシナリオ。実はちーシナリオだけでは不完全燃焼です。 それは何故か?もちろん、はーの謎の行動の部分が解き明かされていないからです。 ちーシナリオでは、はーの口から「猫の世話をしていた」と語られますが、そうじゃないんですねー。 これは「はーちゃん日記」を見れば明らかになります。 だから、はーにはHシーンも無ければ攻略も不可なわけで。 でも、物語の一番核心に居たのは、実ははーだったりするのですよ。 って、なんだかはーの話になってしまった(爆) とにかくちーは、耕介とらぶらぶーということで(笑)

若宮万葉

属性:ロリ・双子 性格:天真爛漫 その他:クラスのアイドルといかマスコット的存在 通称はー。 ちなみに万葉は「かずは」と読むのではーなのです。 某久遠のヒロインのように「まよう」ではないのですよー。 さて、メインキャラでありながら個別でのシナリオがないはー。 それは、ちーシナリオで重要な役割、というか物語自体の核心を握っているからです。 その核心とはずばり、ななみ。 学園に活気が溢れる時にだけ姿を現すという、七美学園の守護神(?)みたいな女の子。 でも、その姿が見えるのはちーはーだけだったり。 ちーが腕輪を外した後は、はーにだけしか見えなくなります。 だから、はーはいつものメンバーといるよりも、ななみといることを選ぶのでした。 まあ、そのことがちーを寂しがらせることになるのですが、はーはそのこともわかった上でななみといます。 ななみの孤独は、ちーのそれとは比較できないほど深いものだったから。 そして、学園祭も終わり、ななみが消えてしまいそうになった時、はーは一つの提案をする。 自分がつけてる腕輪を使えば、いつも一緒にいられるのではないかと。 ななみも、その提案を受け入れ、十三階段の鏡の前でそれを実行に移す。 すると、はーは旧校舎の前にいて、そこには一匹の猫。 その猫こそが、ななみが生まれ変わった姿なのでした。 めでたしめでたし。

氷島奈緒美

属性:ウェイトレス 性格:明るい その他:旅カラス(謎) 通称氷島ちゃん。 どこかで下の名前でてきたっけ? いや、攻略サイトにフルネーム載ってたからわかったのだけど。 本編で見た覚えないなぁ。 まあ、それはいいとして、一番攻略が難しいのではないかな。 多分、氷島ちゃんのためだけに多数決システムが存在すると思われます。 攻略の仕方は、どこにも寄らずにアリスに行って、軽食ばっか頼んで、運動会で100m走に出る。 そして、お菓子作りを延期することが出来ればフラグが成立するはず。 しっかし、氷島ちゃん耕介と同い年だったとはね。 もうちょっと上かと思ってたよ。 にしても、転校ばっかりってどんな感じなんだろうねぇ。 俺は転校したことなんかないんでさっぱりわかんないですわ。 それでも、ラストで耕介がいる町に戻ってくることになってよかったよかった。 出来すぎな感じもするが気にするなー。それがゲームだー(ぉ

花村椿

属性:教師 性格:さっぱりした性格 その他:時代がかった口調 通称花ちゃん。 時代がかった口調が某ブギーを思いださせる(爆) エンディングはないけどHシーンはある、ちょっとしたお楽しみキャラ。 つーかいい先生だよ本当。

ふさ子

属性:幽霊(爆 性格:内向的 その他:十三階段の鏡の霊 通称ふーちゃん。 うーむ、霊ってか精霊に近い気もします。 七美学園がまだ女学校だった時代に、想い人の死を知ってショック死してしまったふーちゃん。 そのまま成仏するかと思いきや、秘密のポストに残された手紙のことが気になってこの世に留まってしまいます。 そして長い時を経て、やっとこ自分と波長の合う人、つまりひな子さんに乗り移ることに成功。 まあ、それもななみの力を借りてのことなので、ななみの力が尽きる学園祭終了と同時にふさ子も成仏することに。 このふーちゃん、一度は思い探しを諦めかけますが、ひな子さんの言葉で最後まで頑張ることに。 つーか、取り憑いた人に励まされる霊ってのもなんだかなぁ(笑 まあ、それがふーちゃんらしいのですが。 結局、学園の中庭に置いてあるオブジェに、思いは残っていました。 それを確かめて、ふーちゃんは安らかに成仏していきましたとさ。

ななみ

属性:霊?ってか神的な何かか 性格:いたずら好き? その他:七美学園のボス(違っ オープニングの言葉は、ななみのモノローグだったわけですな。 そして、このななみこそが七美学園の怪奇現象をほぼ作りあげていたわけです。 でもそれは、ななみが全部よかれと思ってやったことで。 だから大した実害もなく、祈願成就ものが多いのです。 それは、ななみが七美学園そのものだから。 はてさて、いかがだったでしょうか? え、全然レビューになってない? うむ、その通り(爆) 別に俺レビュー書いてる気はあんまりないし。 どっちかっつーと粗筋たどってるだけだったり(核爆) まあ、だからネタバレ全開なんですけどね。 あと、この話では所々赤毛のアンとかプルーストとかの話が出てくるので、そっちの方も読んでおけばより楽しめるかと。 俺は読んだことありませんが(爆) うーん、結構女性向けかもね、このゲーム。